著者名 圓田 浩二氏
論文題名 「パパ活」の定義論 ―「援助交際」と何がどう違うのか?―
論文概要
本稿の目的は、「パパ活」とはどのような行為で、いつから言葉が使われ、一般に広まったのか? 類似する援助交際とはどう違うのかを考察することにある。方法は、書籍、雑誌記事、ネット記事、インターネット掲示板、学術論文における「パパ活」の内容分析を用いる。筆者は「パパ活は何も新しい社会現象でも行為・コミュニケーションでもない」という説を支持する。交際クラブやパパ活アプリ・サイト、それに釣られたオジサンと若い女性たち、パパ活を持ち上げるアフィリエイター、そしてこれにお墨付きを与える社会学者(自称も含む)やライターたちによって、「パパ活」というマッチポンプができあがる。 パパ活とは、就活、婚活などのように、「パパ」を得るための活動であり、その中身は「性的魅力(若い、かわいい、清楚など)のある女性が、「大人」をちらつかせながらお茶や食事、デートなどの性的行為ではない方法で自分たちと20-30歳くらい離れた男性から金銭的搾取を行う活動であり、男性は直接的な性的搾取である「大人」を求めて女性に対して間接的な性的搾取を行う」ことである。
論文掲載リンク https://cir.nii.ac.jp/crid/1390856583393261056