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「頂き女子りりちゃん」から見えるパパ活の存在意義とは?

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  • 2024年4月27日
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https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20240423_33962
(引用元 東海テレビ「“頂き女子”はこうして生まれた…詐欺の被告「りりちゃん」独占手記 87枚に綴られた絶望からの成功と破滅まで」)

 

1. 事件の背景

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、恋愛感情をもてあそんで、3人の男性からあわせて1億5500万円余りをだまし取った罪などに問われた渡辺真衣被告、25歳。
被害者の中には定期預金や生命保険の解約金で渡辺被告に現金を渡し続けた男性もいたそうです。

頂き女子りりちゃんの懲役9年の実刑判決から見えてくるこの事件の奥底にあるものとは何でしょうか?

 

2. ロマンス詐欺

今回の頂き女子りりちゃんが行った詐欺行為は、いわゆる「ロマンス詐欺」(表現が激古い)でしょう。
相手が惚れていることにつげこんで、理由を用意周到にして相手から金品を巻き上げるという詐欺行為。
まず、なんでそんなのに払うんだ?と思われるかもしれませんが、惚れてしまってからでは遅いくらいに深みにはまってしまうのが恋であると認識しています。
ただ、そんなりりちゃん自身もホストという疑似恋愛のようなロマンス詐欺レベルで引っかかったという事を考えてみても、彼女自身が被害者でもあったかもしれません。

単純にパパ活で手に入れた金額が全てホストへの支払い等に入っていくという経済が巡っているとはいうものの、

 

3. ホスト

ホストクラブが悪いという風には考えていません。
多くのホストの方は、惚れさせるプロフェッショナルであり、外見や内面も磨いている人ばかりでしょう。
女性が惚れてしまうのも無理もありません。

しかし、割り切れないというのが全ての根底にあるのではないかと考えます。
ホストであれ、被害男性であれ、りりちゃんであれ。
冷静な判断が出来ない状況においては、他人や第三者がどれだけ注意しようが気にも留めなくなります。

そこまで直走ってしまう背景には、その人がうけてきた家庭環境なども理由にあります。
事実りりちゃん自身の情報では、「手記に綴られていたのは、家族との「歪な関係」です。父親に対する記述は「暴力」にあふれていた」そうです。

でも犯罪に手を染める理由にはなりません。

 

4. 存在意義

誰かに認めてもらいたい、誰かに褒めてもらいたい等、第三者から何かしら存在意義を自分にもたせてもらいたがる性格から生まれます。
一度その認められたという欲求が満たされてしまうと、何度も何度も継続して「承認欲求」を満たしたくなる。
そしていつしか、覚せい剤や大麻と同じように、その欲求を満たさなければいけなくなります。

いまよりももっと上に。もっともっと上を目指すために。
お金を巻き上げるスキームを発明し、それを売りさばく。
「あなたは凄い」と言われ、利益を生む。

しかし、それは人のお金であることは勿論のこと、詐欺行為であることも認識できずに「承認欲求」だけを満たし、そして自分の「存在意義」をも認めさせる。
そんな負のスパイラルが、りりちゃんを生み出したのではないかと推測できます。

 

5. 社会的認知と規制の必要性

最後に、パパ活に対する社会的認知と規制の必要性があります。パパ活は若い女性が経済的な支援を受ける手段として広く普及していますが、その背景には様々な社会的問題や本人の環境が存在します。
その一つに、このパパ活がまん延したことによる、手軽にアプリ等を使ってパパを見つけることが出来るようになったことが挙げられます。
規制そのものは難しいでしょう。

そして、アプリで出会ったとしても、どこからが本気なのか?どこからが不特定多数なのか?人によって見る角度によっては曖昧になっているからです。
しかしながらこういった事件が起こるたびに、パパ活を取り巻く環境や法律が整備され、女性の権利だけでなく、男性自身の資産に対する安全を求められます。

以上、りりちゃんがシャバに出てくるころは35歳。

まだ交際クラブでもオファーは貰える年齢です。
出所された際には、どういった人生を過ごして行かれるのか?また舞い戻るのか?

男性会員様は、オファーされますか?

田嶋